OluOlu通信
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​2019年5月発行
「パス」⇄「相手」と「自分」

平成から令和へ。今年のゴールデンウィークは例年にない大型連休でした。そして5月1日から『令和』へと時代は変わりました。平成天皇の退位の儀式から、令和天皇即位の一連の儀式をテレビでご覧になった方も多かったのではないかと思います。

さて我々OluOluは、と言いますと、相変わらず元気に太陽のもと元気にサッカーをしました。

連休終盤の5月4日でしたが、8名のメンバーが参加してくれました。連休のトーンからか、最初は少し元気がないようにも見えましたが、徐々に調子を取り戻していってくれたように見えます。

ゴールデンウィークの天気は、例年日差しが強いイメージがあり、この日も予想通り暑い日となりました。水分補給はこまめに、休憩もきちんと摂るように心がけることができたと思います。

​いつものように準備運動できちんとストレッチを済ませて、みんな大好きな鬼ごっこでウォーミングアップ。そこから手でチームメイトにパスをする練習をしました。「後ろを振り向いて次の人にパスする」練習と、「自分の足の間をくぐらせて相手に渡す」練習でしたね。自分がパスを終わらせたら、列の後ろにすぐに移動! 簡単に見えて実は難しい。なぜなら、自分がパスをすることで満足しちゃう場合があるからですね。「もっとボールをパスしてほしい、次にパスしたい!」と思ったら、列の後ろに行ってボールをパスしてもらえることを意識してもらえると、移動ができるかもしれませんね。

そして、相手の名前を呼んでからパスをする練習!これは、チームスポーツでの連携を深めるためにとても大切な練習ですね。お友達の名前、呼べてますか?ちょっと恥ずかしいなーって思うこともあると思います。でも、誰にパスをするのかを自分で確認してから蹴りましょう。パスをもらう人も「準備いいよー」という気持ちを伝えるとよりスムーズに行くと思います。相手の名前を呼ぶ。シンプルなことですが、意外と大切なことです。

「行くよー!」大きな声で言えました

とはいえ、次に何をしないといけないか、と考えて移動するのは、結構難しい。

自分の番で、うまくいかなかった時なんかは、特に次のステップを踏むのが難しいですね。

これには、何度も何度もサッカーの練習に参加して、1回目でできなかったこと、5回目でできなかったこと、10回目でできなかったことが次でできるかもしれない、と思ってみんなで一歩ずつ頑張りましょうね。

 

実は、コーチたちが気づいたみんなの進歩があります。コーチが次に何をするのか説明する時に、みんなボールを触っていたり、砂で遊んだり、全然違うところを見たりしていることが多いです。「あれ?話聞いてなかったなぁ。大丈夫かなぁ…?」と思っていると、意外と自然に次のポジションに移動している子がいる。それに流れるように他のお友達も体を動かしている場合が多い。これは、パターンが自然と身についてきている証拠だと思います。お話はいつでも聞いて欲しいけれども、練習のやり方を覚えてきているんだなーと思いました。

​そして、最後にいつもの通り試合をしましたね!これはみんな楽しみにしています。

今回の試合で観れた感動した瞬間。それは、ただ一人でゴールをしようとするだけでなく、チームメイトにパスをしてゴールを決めることができたこと!!チームメイトがどこにいるのかをきちんと見て、パスをするというのはとても高度なプレーです。そして、パスをもらう人が、きちんと受け止めてゴールを決めるというのも、とても高度なプレーです。今回初めてそういった高度なプレーを見れたことは、素晴らしいことでした。

​こういった気持ちを積み重ねていって、いっぱいみんなで感動できると嬉しいですね。

インドのストリートチルドレン クリケットワールドチャンピオンシップで優勝

クリケット、というスポーツを聞いたことがありますか?

https://cricket.or.jp/about-cricket

日本ではあまり盛んではないスポーツですが、イギリスを初め、オーストラリアやインドなどの国で盛んにプレイされるスポーツです。実は世界での競技人口はサッカーに次いで第2位だそうです。そのクリケット。5月30日にワールド大会が開かれます。

そのワールドカップに先駆けて、Street Child Cricket World Cup (SCCWC)  ー ストリートチルドレン クリケット ワールドカップーが世界で初めて、5月7日にイギリスで開催されました。

参加国は、バングラディッシュ、コンゴ共和国、イギリス、インド、モーリシャス、ネパール、タンザニアからの10チーム。

優勝チームは、Team South Indiaというインドのチームでした。

https://www.thehindu.com/news/cities/chennai/a-world-cup-win-for-children-in-blue/article27065146.ece

「ストリートチルドレン」がどういう子ども達か、知っていますか?道端で生活するを子ども達です。家がない子ども達です。戦後の日本では、「浮浪児」という言い方で戦争孤児の子どもたちが多く存在しました。しかし、現在の日本では見かけることはありません。

ユニセフによると、世界では1.5億ものストリートチルドレンがいると言われています。インドには、実に1100万人(インドの人口は13億人強)、イギリスには13万人ほど(イギリスの人口は約6600万人)。実際にはもっと多くの子どもたちが、大人の保護なしに生活していることが予測されます。

こういった子どもたちを支援するStreet Child Unitedがクリケットで子どもたちに自分たちの国を代表する機会を支援しました。スポーツを通して、恵まれない子どもたち、自分の存在価値についてわからない子どもたちに、「声」をあげる場所を作ることによって、彼らの生活を後押ししようとする動きです。

ストリートチルドレンには、特に用意された練習場があるわけではありません。砂埃の立つ空き地で練習したそうです。BBCのインタビューで、優勝チームのプレイヤーの一人は、「道端にいるときは、私は誰でもない。クリケットをしているときは、一人の人間として実感できる」と言っていたのがとても印象的でした。

スポーツがこうやって何人もの子どもたちの気持ちを変えることができる。空き地で、公園で。みんなで集まって、体を動かして、人との連携を感じることができる。自分が生きている、と感じることができる。これは、人間にとって基本的な欲求のはずなのに、ストリートチルドレンにとっては、今まで知らなかった感情です。生きている、と興奮して、胸を張って言える場所ができた。これは何事にも代えがたい成果だと思います。

なんてスポーツって偉大なんだろうと感じました。

​得意不得意ではなく、チームメイトと一緒に何かをしている、という気持ち。こういう気持ちをスポーツを通して感じることができる。

​私たちもサッカーを通して、「楽しい」と感じています。スポーツが私たちに与えてくれる喜び、感動、連帯感、人との繋がり、練習の大変さ、継続することの難しさ、そして楽しさ。全てをみんなで分かち合えるもの。これがスポーツの根本にあるのだと思います。

これから試合です。ビブスをつけるときは、みんな本当にワクワク顔になりますね。