OluOlu通信
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​2019年4月発行
新学期が始まりました!ご進級おめでとうございます!!

4月は7日と21日の2日間の開催をすることができました。

7日は、既存メンバー4名と、体験のお友達が4名参加してくれましたね。体験のお友達は、なんと2組の双子兄弟でした!!正式メンバーにもなってくれましたので、これからまたOluOlu笑顔がいっぱい増えて嬉しいですね。

21日は、なんと、正式メンバー10名、体験の新しいお友達2名と合計12名ということで過去最高でした。とても賑やかな中、コーチ4名、ボランティアさん1名と恵まれた環境で練習を行うことができました。みなさんに感謝です。

さて、21日からホワイトボードに当日のメニューをコーチが書いてくれることになりました。いつもみなさん「試合はいつやるの?」とか「次はなに?」と疑問に思っていますよね。このホワイトボードを使うことによって、次に何をするのか、常に気にできるようになると良いなと思います。

練習メニューにも随分慣れてきましたね。パス練習は、球技スポーツには欠かせない練習の時間です。パートナーが誰なのか、どこにいるのかを常に考える癖をつけましょう! お互いの名前を呼ぶことは、「仲間意識」を持つために大切なことです。

名前を呼ぶことに加えて、一つのメニューが終わった後、コーチが必ず、「お友達とハイタッチ」と声をかけていますね。恥ずかしがらないで、ぜひ積極的にハイタッチしてほしいと思います。もちろんコーチともしましょうね。ハイタッチは、相手とどんどん仲良くなれる魔法。両手で「パチパチ!」と手が触れる音がいっぱい聞こえるとテンションが上がります!!!

最後にご報告です。

​21日の練習の前に、OluOluをNPO法人として東京都に申請するために、役員及び正会員で設立総会を執り行いました。これをもとに総会の議事録を作成し、提出書類を準備することになります。また申請に関して進展がありました際は、随時ご報告させていただきますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

「​ピヨピヨちゃん準備運動」〜!先ずは準備運動が大切ですね。次の「ピヨピヨちゃん」も楽しみです( ̄∀ ̄)

見てください、この真剣な眼差し!! (4月7日)

新しく取り入れたホワイトボードです。少しテンションも上がった? (4月21日)

順番待ちも上手になりました

(4月21日)

映画 『蹴る』
観に行ってきました!

映画『蹴る』。皆さんはこの映画、知っていますか?

電動車椅子で行うサッカー競技で、世界に目を向けて一生懸命に頑張る選手たちを6年間に渡って追いかけた、ドキュメンタリー映画です。ポレポレ東中野にて期間限定で(4月26日まで)上映しています。

私たち(OluOlu設立者の2人)が観に行った日は、よく晴れた春の午前中。朝の電車ダイヤの乱れから、映写機を操作する技術者がまだ到着していない、とのこと。予告時間よりも遅くスタートする、と受付で言われたので、まだ朝の10時なのに小腹が空いた私たちは、ミスタードーナッツへ行っておやつを買い込みました。2人で5つのドーナッツ。内訳は伏せておきます。水をコンビニで購入し、再び映画館へ。

 

1階はカフェになっていて、その地下に降りていきますが、昭和っぽい匂いがプンプン。それだけで昭和生まれの私たちはテンションが上がっています。階段の脇に所狭しと置かれている他の映画の広告をたくさんカバンにしまいこみ、どうでもいい話をしながら映画館へと入って行きました。おやつと飲み物を膝の上に乗せて、万全の状態でそこそこ座り心地の良いシートへ二人で並んで待っていると、小さな映画館(失礼)の、障がい者に関する映画なのに結構人が入ってくる。どうやら関係者もいた様子ですが、単独できている人が結構多かったように思います。「どういう環境で、この映画尾を観にきたんだろう・・・」とインタビューしたい衝動にかられながらも、ドーナッツをほうばっていると受付のお姉さんが入ってきて、上映時間が大幅に遅れたことを謝ってくれました。大丈夫ですよ、お姉さん。おかげでドーナッツ買いに行けました。

さて、映画が始まりました。

まさに、衝撃でした。

​みなさん、電動の車椅子がとんでもない速さで回転するのを見たことがありますか?一体誰が操縦しているんだ!?と目を疑うような動きをする電動椅子が存在する。それを動かせる人たちがいる、って信じられますか?

YouTubeで予告編が見ることができて、少し選手の動きが見れます。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=6&v=udzko8-F170

電動車椅子での生活。わたし達にとってなにげなく通る場所でも、車椅子での移動では困難を感じることも多くあるでしょう。でも、生まれつきの病気、後退性の病気、事故。色々な理由を持った人たちが、どうしても生活の基盤としてなくてはならない「足」として使うことがあるのは事実。さらに、普通に生活するのも色々と大変なのに、映像の中にいた選手たちは「サッカー」をする。

そして、みんなに共通して言えるのは、「サッカー馬鹿」だ、ということ。

あの重い電動車椅子で試合に出て、車椅子ごと横倒れになり脳震盪を起こしたのに、「え?お昼食べたら早く試合出るよ。」と言ってのける、重度PF1の永岡真里さん。彼女は、中村監督が「一目惚れ」をしてこの映画を制作しようと思わせた女性です。一度も足で歩いたことがない。足で歩く、っていうことがわからない。大きな大会でMVPとっても、「ここで満足してたら、日本代表になんかなれない」と言い切って、すぐに次の試合のために練習を始める。気も強いが、実は同じ電動車椅子サッカーをする彼にクッキーをプレゼントしたりする可愛らしい女性。二人でデートもする。よく涙するけれども、筋の通った素敵な女性です。

小学生までなんとか歩いていたけれども、筋ジストロフィーにより嫌々、電動車椅子での生活に。けれども、初めて乗った電動車椅子で、初めて自分で「風を感じる」ことができて、いつまでも外を走り回った東武範さん。呼吸器をつけてサッカーをします。正直、それを見たとき、「そこまでしてサッカーする!?」と思いました。だって、どう見ても辛い。下手したら死にます。でも、ベッドで休みながら、辛い辛い言いながら、「でも、サッカーやりてぇ〜」と言ってのける。筋肉が弱っていくから、流動食の食事を取るのすら辛いのに、「サッカーやりたいから食べる」。きっと自分がどれだけ危険な状態になっても、「サッカーしたいんで」と言い、車椅子に乗せてください!とヘルパーさんにお願いするんだろうな、って思いました。

他の選手も、専属の医師に「僕、呼吸器つけてるけど、どうやったら飛行機乗れますか?」。日本代表になって、海外へ遠征に行くには、健康が第一。第一条件。それができないのであれば、どれだけ技術があっても選ばれない。だから、「どうやったら飛行機乗れますか?」って聞いちゃう。本当にみんな「サッカー馬鹿」でした。

​この「サッカー馬鹿」の集団が、とんでもなく可憐に車椅子を操ります。円盤投で選手が回転をつけて「ふんっ!」って投げる姿、想像つきますか? 彼らはこの動きを車椅子でします。回転の速さ、角度、ボールの位置。全てを計算して、他の車椅子のほんの少しの隙間を狙ってゴールを決めていきます。どれだけの練習時間を積み重ねてきたのか。私には想像ができません。

『蹴る』。 色々な人に見て欲しい映画です。いままで障がい者についてほとんど知らない人も、彼らの異常なまでの熱にきっと感動するはず。知っている人は、いままで以上に、彼らの情熱の根源がどこから来るのか、もっと知りたくなるはずです。

そして、『蹴る』が障がい者サッカードキュメンタリー3作目となる中村一彦監督。実は、この日舞台挨拶に来てくださいました。手話と同時にお話ししてくださった監督は、介護職員初任者研修を受講して、選手たちの状態や心理状況を理解するために努めたそうです。資金の少ない中での6年にもわたる撮影は、並々ならないご苦労があったと思います。

上映後、お話させていただいて、手話で「LOVE」を表して一緒に写真取らさせていただきました。その時の写真は、What's Newにアップしています。

監督のお話は、こちらのホームページにも詳しくでていますので、各選手の詳細も合わせて読んでみてください。

https://keru.pictures

みなさんには、ぜひこの映画を見ていただいて、さらにこの情熱の輪を広げていって欲しいと思います。本気で生きている人たちを目の当たりにすると、きっと自分もやらなくちゃ!という思いにかられるはずです。

中村監督のサイン入り。貴重ですよ〜