OluOlu通信
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​2019年7月発行
いつも違う発見に驚かされます
自閉症の方達への特別開店時間(カナダ)

梅雨真っ只中ですね。洗濯物の干し場に困ったり、なかなか布団が干せなくて、家の中がジットリしています。こんな時期、夏風邪をこじらす人も多いので気をつけましょう!

​さて、6月のOluOluは、初の体育館での練習でしたね。太陽のきつい日差しや雨を気にしなくてもいいので、室内でできるのは嬉しいです。施設を貸してくださる学校に感謝です!!!

それでは6月の練習を振り返ってみましょう。

【6月2日】

参加者9名でした。コーチが3人と、品川区と法政大学から来てくださったボランティアスタッフ6名。賑やかな練習となりました。

この日は新しい練習がいくつかありましたね。ペアになってボール運びのレースをしました。ボールを落とさずに一緒に走らなければならず、相手の様子を見ながらボールと一緒に移動するのはなかなか高度でした。これは、チームメイトを意識するにはとても良い練習だと思います。

   ・ペアを尊重する

   ・ペアを応援する

   ・呼吸を合わせる

チームスポーツには欠かせません!!個々人の課題は色々とあると思いますが、これも練習の積み重ねですね。

​風船リフティングもしました。ボールでするリフティングと違い、じっくりとどこへ足を動かせば良いのかが見えたので、みんな興奮していました!!「リフティング」という言葉を覚えたこと、また、ボールを脚でコントロールできるという感覚を知ることが出来たことが収穫だったかもしれませんね。

この日は、練習の後に参加してくださったボランティアスタッフから、たくさん嬉しい言葉をいただきました。一部シェアさせてくださいね。

「最初は、子どもたちとどうやってサッカーをするのか緊張していましたが、最後は自分が楽しんでいたので自分でもびっくりしました」

「所々でハイタッチをするなど、ボランティアとしても元気をもらいました」

「個性豊かだが、子ども同士助け合ったり、ハイタッチをしたり関わりを持つ姿が良かった」

練習中の子どもの笑顔もとても素敵ですが、最後ボランティアさんとお話をさせていただいていた時の、笑顔も

負けないくらい素敵でした。

「子どものお手伝いに来ているのに、実は自分が今日は元気をもらいました」と言ってくださった人もいます。みんなのエネルギーがこんなにも他の人に元気を与えていること、自分たちの自信へと変換してほしいと思いますよ!

【6月30日】

参加者は8名。この日はボランティアさんにも恵まれ、なんと一緒に練習してくれた仲間は、スタッフも合わせて13名!この日の「輪」も多かったです。

まず最初に、準備運動として「どん!じゃんけんぽん!!」をしましたね。線の上をなぞって移動して、出会った相手の両手に「どん!」してからじゃんけん。負けたら元来たラインに戻らなくてはいけません!!速さだけでないこの遊びに、みんな大盛り上がりでした。

30日の一番印象に残った練習は、ドリブル練習ではないでしょうか。パスと異なり、ドリブルは自分が移動する場所からボールを大きく離さずに、こまめみボールを蹴りながら進みます。大きく蹴ってしまうと自分からボールが離れてしまいますね。なので、ボールのコントロールがとても大切になってきます。初めてでしたが、みんなそれぞれドリブルの難しさを実感できてたようでした。

そして、その成果が早速試合で。。。

「ドリブルって試合でこんなに使えるんだ!」の喜びの声がコーチの耳に入りました。初めて行った練習で、子どもが感動して思わずあげた声。積み重ねてきた練習の成果が、突然異なる形で飛躍した瞬間ではなかったでしょうか。純粋に嬉しいです。

楽しい試合の後は、チームメイトとハイタッチ!(6月30日)

練習以外での話になりますが、今回は練習が全て終わった後に、みんなでお掃除をしましたね。これは、お世話になった体育館に感謝の心を込めてみんなでできる共同作業としてとても良いと思いました。きっと遊びでみんな参加してくれたのだと思います。その楽しい気持ちが、お掃除につながるなんて、とても素敵だと思いませんか。今後もぜひこれを習慣にして続けていきたいと思います。親御さん方も、ぜひ子どもたちを褒めてあげてくださいね。

次回の練習は7月15日です。

​なんと、菊地コーチの個人レッスン(20分)を行う少し特別な練習日です。みんながどんな特別レッスンを想像してきてくれるのかとても楽しみです!

アーンプライアーというカナダ南部の町のお店で自閉症を持つ人たちのために特別な開店時間を設ける、という試みが開始されました。

 

No Frillsという、カナダ全体で200店舗ほどを展開する食料品ディスカウント店の一つで行われています。

 

月曜もしくは火曜日の朝早い時間帯に、照明を落として、店内放送や音楽もなし、店員は香水をつけないで対応してくれます。自閉症の人たちが一般的に苦手とされている感覚への刺激をできるだけ抑えるようにしているそうです。

 

店長のマーク ハリソンさん自身、二人のお子さんが自閉症。店員の一人の女性が、他のお店で自閉症の人たちに向けて行われているプログラムを知り、それをハリソンさんに提案。自分のお店でも取り入れたい、とすぐに実行に移したそうです。

利用者の方は、自閉症の人は当然のこと、例えば視覚障害を持っていて、店内アナウンスなどの音に(補聴器などが)敏感に反応してしまう人にも評判は上々のようです。

 

障がいを持つ人やその家族の人たちが、社会が自分たちを含もうと動いてくれることに感謝するにとどまらず、この動きが社会全体に、障害を持つ人たちの存在を知らせることへと繋がります。この事が、最も大きな影響ではないかと思います。

 

障がいを持つ人たちのことを考えることが、障がいを持つ人たちやその家族にだけ恩恵がいくのではなく、より大きなフレームで考えると、実は社会全体への貢献へと繋がるということです。

 

No Frillsのように、カナダの町の一つの店舗の活動がニュースになり、その情報が世界へと発信されることによって、私たちへ届いた彼らの気持ち。これによって今まで障がい者に関わりのなかった人たちが、自閉症を持つ人たちが、ライト、音、ニオイに敏感であるということを知ることができた。これはとても意味もあるステップだと思います。

 

https://www.cbc.ca/news/canada/ottawa/arnprior-grocery-sensory-sensitivity-1.5004494

OluOluの活動も同様のことが言えるのではないでしょうか。参加してくれているメンバー。そしてその家族。そしておじいちゃんおばあちゃんがいます。きっとお友達にもOluOluの活動をお話ししてくださっている方は多いと思います。さらに、何人ものボランティアの方々が参加してくれています。彼らの中には、ボランティア自体が初めて、という方々も多くいます。様々な人たちと私たちが大きな輪で繋がって、その輪がどんどん大きくなっていっている。そしていつか、私たちが今想像できないような数の人たちが、私たちの活動を知ることになると思います。

​大切なことは、継続していうこと。私たちの輪を途切れさせることなく、楽しく、少しずつ輪を広げていくことなんだな、と心から思いました。

​OluOluの輪は、必ず全員で

初のドリブル練習。ボールを自分から離さずに、

少しずつけるのは、結構難しい(6月30日)

​最後にお掃除!!!(6月30日)