OluOlu通信
034号
2022年6月
あっという間に梅雨が終わり、
本格的な夏が始まりましたね
6月12日
雨・雷が心配されましたが、無事に開催されました!!
風の強い日でしたがみんな元気に集まってくれました。9人の子どもたちと、4名のボランティアと共に、いつもの通り賑やかなレッスンとなりました。
この日の練習メニューは、鬼ごっこ、色々な走り方、ドリブル練習、ドリブル計測、ドリブルシュート、そして試合でした。
色々な走り方では、みなさんコツを掴めてきていますか?早く走るだけでない、「色々な」走り方は、どうやって体を動かすとより早く動けるようになるのか、と考える必要がありますね。
ドリブルの練習の後は、ここ数回取り組んでいるドリブルタイム計測。タイムを測る、ということは少しプレッシャーになるかもしれません。でも、何度も言われると思いますが、他の人と比べるものではなく、自分のタイムを伸ばすことに意識を向けて下さい。もちろん良きライバルのタイムは気になります。でも、0.1秒でも自分のタイムが縮まると嬉しいですよね。その気持ちをいっぱい持ってくれるといいですね。
途中の小雨にも負けずに最後までみんな参加してくれました。準備運動で行っている色々な走り方も試合も、最後まで走り切れていることもとっても大事!みんなの一生懸命な姿がいつも眩しいですね。
この一生懸命さが素敵です
ボールさばきも上達しました!
練習の後のコーチとのおしゃべりが何よりの楽しみ
6月25日
今年は記録的に梅雨の期間が短く、この日はなんと35度!見学していた保護者の皆さんもお疲れ様でした!
そんな中、子どもたちはやっぱり元気!!今日は、体験に来てくれた1名を加えて、8名の子どもたちが集まりました。ボランティアの方も4名きてくれました。暑い中でも毎回のレッスンにたくさんのボランティアの方々か参加してくれて、とてもありがたいことです!
この日のメニューは、いろいろなダッシュ、コーン倒し、さらにドリブルを練習した後にドリブルのタイム計測、シュートの練習、そして試合も行いました。
ドリブルは、タイムを意識すると、「早くすること」に意識が行き、ボールの扱いがリラックスしている時と異なります。ドリブルの基本を踏まえつつ、タイムが早くなるために身体の動かし方やボールハンドリングを何度でも練習しましょう。自分のやり方が見つかるときっとタイムもさらに縮まりますね。
パスからシュートの練習は、みんなだいぶ慣れてきましたね。ディフェンスが入ると、ゴールが狙いづらいと感じるかもしれません。確実に入る!と思える場所へ素早く移動する意識を持ちましょう。素早い判断が大切です。
暑さに負けず、最後まで試合も頑張りました!チームメイトと相手チームの位置を意識したり、パスをするときに仲間へ声がけなど上手になってきていますね。この日のレッスンには、本年度の活動助成金を下さっている東急株式会社の方々が見学に来てくださいました。強い日差しが照り付ける中、ご足労ありがとうございました。レッスン最後の「さよならあんころ餅」の時に、感想をいただきましたが、元気に走り回るみんなを見てとても感心してらっしゃいました。また是非いらしてくださいね!!
ゴールまでの敵の位置を見極めてシュート!
ドリブル練習はとっても大切!
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バルサ財団「FutbolNetメソッド」による指導者講習会 vol.2
前回の通信にて、バルサメソッドの指導者講習会の詳細を記載すると予告しました! 多くを学びましたが、今回は2つのゲームをご紹介したいと思います。
バルサメソッドの基本は、インクルーシブです。全ての人が一緒になって同じことをする!です。同じ競技を同じ空間でするのではなく、同じ競技を一緒にするのです。参加者は、健常者、視覚障がい者、聴覚障がい者、肢体不自由者、知的障害者全てが含まれます。
今回の講習会には、健常者、視覚障がい者、聴覚障がい者が含まれていました。参加者は全部で24名でした。
ポイントは、基本的なルールに加えて、障がい者に合わせたルールを追加し、それを全員で話し合うこと。全員がそのルールを理解していることがとても大切なこととなります。
① ボールを使った(1−3個)ウォーミングアップ:
体育館全体を使って、自由に走り回りながら順番にボールを渡していくゲーム
a) 参加者全員に番号をつけます。前後の人の顔を覚えます。
b) 視覚障がい者が前もしくは後ろの番号にいる場合は、そばまで行って声がけをします。視覚障がい者がいるので、ゲームをするときはそれぞれが大きな声を出さないようにします(大切!)。
c) 聴覚障がい者が前の番号にいる場合は、そばまで行って大きな身振り手振りで自分の居場所をアピールします。しっかりと見える場所で行うことが大切。
d) 全員がルールを把握しているかを確認。変更したい意見があれば言い合います。これはとても大切なプロセスです。
e) ここで初めてゲームが始まります。
f) 1から24の番号順にボールを投げていきます。これはウォーミングアップなので走り回る!!前の人がボールを受け取ったら素早く取りに行って、次の人へ回します!
e) 全く同じ方法でボールを3つまで増やします。ここまでくると、会場は静かなはずなのに、皆さんの熱気が伝わってきました。自分の前後の人を把握するのが結構大変!!
② ドリブル練習: ソロ→ペア→グループ→全員
a) 24人を5つのグループに分けました。
b) それぞれのチームから、一人ずつ往復ドリブルをします。競争ではないです。
c) 次にペアになり、パスをしながらドリブルをして往復します。
視覚障がい者のペアには、ブラインドサッカーで使う鈴が入ったボールを使います。このことから会場は静かでないといけません。
聴覚障がい者の場合は、身振り手振りをしっかりとして意思疎通をします。
これらのルールを全員が理解をしていることを確認し、意見がある場合は先に話し合います。これはとても大切なプロセスです。
d) 次にチーム全員が手を繋ぎ(コロナ対策としてビブスを持って「手を繋ぎ」ました)、輪になります。
e) ボールを円の中に入れ、全員でボールを運んで行きコーンを往復します。(写真)これは競争です。この場合、全員でボールに触れなければいけません。
f) 最後に全員で手を繋ぎ、ボールをいくつか使って、同じことをします。
g)この場合、円がポテト(いびつな円)にならないように意識しながら移動します。
h)全員が一つの意識で移動するので、タイムを測ってさらに意識を高めます。
ルールを全員で話し合うことを必ずプロセスの一つとしています。考えること、実際にやってみること。そしてさらに考え話し合うこと。これがバルサの基本となっています。
次回は、バルサ流の「話し合い」についてお話ししたいと思います