029号
2022年1月
2月(如月)に春の予感!?
節分を終えると、暦の上では春ですね。でも外はまだまだ冬の寒さ!
そんな中でも、OluOluの子どもたちは、やっぱり元気!!
1月16日
2022年最初の練習は公園にて開催しました。6人の子ども達が参加してくれました。お天気も良かったので、とても気持ちがよかったですね。しかも、2022年初レッスンに、ブラインドサッカチーム、パペレシアル品川さんから、3名の方々が遊びにきてくれました!!子どもたちは、ブラインドサッカーで使うボールを初めて手に取って、興奮していましたね!
「チリンチリーン」
いつもと違う!
パペレシアル品川の皆さんがブラインドサッカー専用ボールを持ってきてくださいました!ラッキーにもそのボールを使ってボール投げとパス練習に挑戦。パペレシアル品川の皆さんにも子どもたちとペアになってもらいます。このボール、中に鈴が入っているので音がすることに子どもたちは興味津々。しかも、普段使っているボールよりも少し重く、蹴った感じも違うことが、新鮮でしたね。
「目をつぶってボールがする方向に歩いてきてごらん。」と言われて、両手で目を隠します。ボールの、”チリンチリン”と言う金属音を頼りに左、右、そしてボールまでの距離を耳で確認します。手でボールを触れた時の喜びの顔!!目と耳と、そして相手の声を頼りにボールを探し当てることは、簡単ではありません。でも、その集中力で触ることができましたね。
さらに、ゆっくりと蹴ってもらったボールを、トラップすることにもチャレンジ!もちろん目を隠して。これも、「ええ!?」とおっかなびっくりで挑戦していましたけど、上手にできていました!普段とは異なる感覚を使うので、「難しかったー!」とは言っていましたが、とても楽しそうでしたね。
「ブラインドサッカーの選手って、すげーっ!」と改めて感動している子どもたちの姿が印象的でした。
目を瞑っているので音だけが頼り!
見えないと、一歩が怖い。でもボールを止められたよ!
シュートの練習は、「コーンでジグザグコース」と「マーカーの間を通り抜けコース」。どちらの練習も、ボールを細かくコントロールすることが必要です。何度もやっている練習なので、自分のペースがわかってきていますね。慎重になりすぎると、なかなか進みませんが、先にあるゴールをきちんと意識してドリブルをすることが大切なことが少しずつ見えてきているように思えました。
試合は、いつものように白熱な展開!今回は、1ー0と点数はあまり入りませんでしたが、普段試合に入ることに躊躇する子たちも、自分達のペースで参加しようとしている意欲が見られた日でした。
最後は、パペレシアル品川のみなさんも一緒に「さよならあんころ餅」。やっぱり最後の笑顔が最高!!な練習を終えることができました。
練習に来てくださったパペレシアル品川の皆さん、本当にありがとうございました!子どもたちもとても貴重な経験をすることができました!!!
1月29日
2022年2回目の練習は、フットサルコートで開催しました。
今回は3人のコーチに、学生ボランティアも2人! 5人の子ども達が参加してくれて賑やかにレッスンを行うことができました。
今回の練習から、2つの新しい点が加わることになりました。
1つは、ホイッスル。これは、コーチが注目してほしい時や何か注意をしたい時に鳴らします。「ピィー!!」と言う音が聞こえたら、注目しましょう!
もう1つは、グリーンカードの導入です。コーチ、ボランティアが一枚ずつ持ち、良いことができた時に子どもたちに提示します。例えば、主に素晴らしいスポーツマンシップを示した時(転んでいる子に「大丈夫?」と声をかけて起こしてあげたり、順番を譲ってあげたりした場合)に提示します。グリーンカードを誰かに見せてもらったら、できた良い行為がチーム内で広がるように意識していきましょう。
やった!グリーンカード!
さて、ウォーミングアップでは、「色にタッチ!ランニング」です。コーチが言った色の三角コーンをタッチします。触ったらすぐに走り、次のコーンを触ります。次々に言われる色を、どれだけスピードについて行って触れるかが勝負です。他の色がどこにあるのか、きちんと把握して、どの色を言われてもすぐに動けるようにしておくことがコツですね。さらに、マーカーコーンも投入!こちらは、「お尻」用。コーチに、「お尻・青!」と言われたら、お尻でマーカーコーンをタッチします。ゆっくり座っていると、次の色に行ってしまうので、素早く立ち上がります。最後の方は息が上がってましたが(最高のウォーミングアップです)、ニコニコ顔がどんどん増えていっていました。
ドリブルの練習は、ウォーミングアップで取り組んだ「色にタッチ!」をボールをドリブルしながら行いました。色探しに加えて、ボールのコントロールをしないといけないので、難易度は格段に上がります。動きながら周りを見回して、人にぶつからないように次のコーンへと移動しなくてはいけません。同時に周りの人への声がけが必須になってきますね。「後ろにいるよ!」や「ありがとう!」などの声がけが自然とできるようになると、試合でも応用できるようになりますね。
休憩の後は、パスからシュートの流れを練習しました。
まず二手に分かれます。パスを出す人と、パスを受けてシュートを打つ人です。
シュートを打つ人は、コーンで区切られた枠内であればどこから打っても大丈夫。パスをどこで受け取ったのか、そしてゴールはどこにあるのかを考えながらシュートします。ただし、”鬼のディフェンス(コーチ)”が、パスもシュートも邪魔をしてきます。敵をかわしながら自分のタスクを完了しなくてはいけません。ディフェンスが邪魔でシュートができないと判断した場合は、一度ボールを味方に戻してから、もう一度パスしてもらう、と言うことも可能です。状況判断の難易度が段々と上がっていきます。より一層、味方への声がけが大切になってきますね。
それでも、子どもたちは、一生懸命コーチたちの指示やアドバイスを聞きながら良い動きを見せてくれました。
「鬼ディフェンス」がいてもシュートを決めます!!
今回の試合は、普段のフットサルコートと違って、ゴールを近づけてコートを狭くしてみました。その目的は、攻撃・守りの切り替えを素早くすること。遠いと広すぎて疲れちゃう、という単純な理由もありますが、ボールの所持権が切り替わると、どうしても素早くしなくては行けません。自分がどっちへ向いて走れば良いのかを、瞬時に切り替えなくてはいけないことを、身をもって経験できた試合だったのではないでしょうか。
今回のレッスンでは、技術的な向上もそうですが、何よりも、子どもたちが少しずつ”我慢強くなっている”ことに関する声が、コーチやボランティアの中から聞かれました。以前だったら、人とぶつかってすぐ泣いていた子も、気にせずに前進できるようになっているし、転んでしまっても、すぐに起き上がる気力と体力をつけてきている子もいます。また相手を思いやる声がけをお互いにすることも見られました。これらは全て、団体競技の中ではとても大切な姿勢です。そして普段の生活の中でも。それにもかかわらず、周囲の大人がなかなか言葉で教えてあげられることではありません。子どもたちが自らの力で向上させている”精神的な強さ”は、確実にOluOluとともに大きく成長していると思います。
試合前、チーム分けで盛り上がった後の真剣モード!
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【OluOlu本棚】
『ギネス世界記録 2022』
クレイグ・グレンティ編
誰もが憧れる「世界一」の称号。数々の世界一を集めた本が、言わずと知れた『ギネス世界記録』です。世界78億人の中のトップの偉業を知ろうと思い、家族で手にしたこの本。
自然、人体、スポーツ、冒険、大食い、大きなもの・・・。本の中に詰め込まれた数千の世界一は、自分の想像をはるかに超えるものあり、「え?こんなチャレンジ?!」と思わずクスっと笑ってしまうものもあリます。さらには現代社会が直面する、例えば環境問題などの「世界一」は少なからずショックを受けてしまう内容もあります。
昨今の世界的なコロナウイルスの影響を受け、記録の中にはオンラインを使ったものやソーシャルディスタンスを保った挑戦も数多く見られます。色々な行動が制限されているコロナ禍でも、挑戦の火が消えることがないということに、心を動かされますし、挑戦していくことは、とても本能的な欲求なのかもしれないな、と感じました。
この本を見ていてふと思った事。
「私も世界一になりたい。OluOluのみんなで世界一に挑戦したい!!」
そこで、提案です!
誰も今までやったことのないことを、OluOluのみんなでアイディアを出し合い、ギネスに挑戦してみませんか?!
ギネス世界記録には、たくさんの申請が届くそうで、実際に認定に漕ぎつけるのは難しいかもしれません。時間もたくさんかかるかもしれません。それでもみんなで考え、取り組み、一緒のゴールを目指す経験は、結果はどうであれ素晴らしい思い出として心の中に残るはずです。そして挑戦した事実は、大きな自信につながるはず!
挑戦してみなければ、世界一になれる可能性はありません。難しそうだから、とやらない理由を考えてあきらめるのは簡単ですが、OluOluのみんなで世界一になれたら、すごく嬉しいことです。
是非、皆さんからのご意見、そして挑戦のアイディア、お待ちしています!!!
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【編集後記】
節分の後に、大雪が心配されました。子どもたちは、「学校が休みになるかもっ」とか「寒いから学校に行きたくなーい」とか色々あったようですが、ほとんど積らなかったので大人はホッとしましたね。マスクをして、外から帰ったらうがいと手洗い。今まで通りに、個人個人が気を付けて元気に残りわずかな寒さを乗り越えたいですね。
梅の木に蕾がつき始めました。暖かい春はすぐそこまで来ていますね。