OluOlu通信
028号
2021年12月
2022年 寅年
本年もよろしくお願いいたしします
新年早々に東京近郊でも積雪があり、子どもたちは雪の中をはしゃいで遊び回ったのではないでしょうか?
今年も1年元気に一緒にサッカーしましょう!
12月5日
公園での練習はどこかほっとするのは私だけでしょうか? 青空と砂の感触と、子どもたち全員の顔がよく見える広さの中で、みんな元気に走り回りましたね!大学生ボランティアのお兄さんお姉さんもすぐにみんなと仲良くなります。スポーツのつながりはやっぱり強いなあと実感した日でした⚽️
横走り!カニカニ〜!
今日も元気にゆっくりとストレッチをしっかりとやってから走ります。声を出すことも少しずつ恥ずかしがらずにできているように思えました。
さて、準備運動では、公園の端から端を上手に使って、いろいろな走り方や歩き方をしました。いつも通りに走ることから、大股での移動。さらには、横歩き(みんなカニになった気分!)での移動もスピード感をもって出来ていました!
この準備運動は、とっても大切な動きをしています。色々な歩き方や走り方をすることで、自分が左右にどういう動きをしているのか、大股で走るときにどうやっていくとより大幅で走れるのか、分かったり考えたりすることにつながります。上手にできているお友達の真似をしたり、コーチやボランティアのアドバイスを聞いて、毎回新しい発見ができるようになるといいですね。
下半身をしっかりと温めた後は、障害物を避けながらドリブル、そしてシュート!の練習。何度もやっている練習ですね。みんな要領も分かってきているけれども、ポールの位置によってボールを蹴る強さや、視線の向け方が変わります。
特に公園でやる場合とフットサルコートでやる場合は、空間の使い方が随分と異なりますね。慎重に確実に。でも、シュートの時には狙いを定めて勢いよく!!それぞれが真剣な顔つきでできていました。
お待ちかねの試合。スローインなどのルールが分かってきているので、以前よりも随分と試合がスムーズに進むようになりました。ただ、どうしてもボールのあるところに敵・味方関係なく「団子」のようになって集まってしまいますね。サッカー経験者のボランティアに声がけをしてもらうと、きちんとアドバイスを聞いてお互いに距離を取ることもできていたようです。今後は距離感に関しても普段の練習から意識していけると良いですね。
試合の最後はきちんとご挨拶!!これができるととっても気持ちよく練習を終えることができます。今日も楽しかった!!
コーチのお話を真剣に聞けています!
誰にパスをしようとしているかな?お友達の名前を呼ぼう!
最後のご挨拶はとっても大切です
12月19日
2021年締めくくりのレッスンは、フットサルコートを借りて開催しました。参加人数も多く、メンバー9人、レッスンの体験に来てくれたお友達が2人、ボランティアの方も7人も参加してくださいました。賑やかにできるのもまた、フットサル場の魅力です。この日はなんと以前コーチをしてくださっていた方が遠方から駆けつけてくださいました。生活の拠点が変わっても、東京に戻ってくるときに顔を出してサッカーを教えてくれたこと、とても嬉しかったです。天気のいい師走の日曜日。たくさんの仲間と共に元気に走り回りました⚽️
さあ、大股何歩でたどり着くかな?
まずは準備運動。大きなフットサルコートの特徴を活かして、色々な走り方に挑戦。コーチに「何歩でいけるか数えてみてー!」と言われると、闘争心が増すのか、こどもたちの白熱したはしゃぎ声が響き渡ります。一緒に走ってくれたボランティアの中には、「久しぶりに動いたから、こどもに負けたー!次は特訓してからきます!!」という声も聞こえましたよ。子どもたち、負けていられません!!ぜひ近所の公園や広場でどうやったら大股で進めるか研究してみてくださいね。
狙いを定めてシュート!
ペアでのパス練習の後は、障害物(カラーコーン)を避けながらドリブルをしてシュート練習。長い距離のドリブルは、集中力を必要とします。みんな最初はとても慎重にコーンを避けていました。すると、コーチが、「10秒でドリブルしてシュート!!」という指示を出した瞬間にスピードに変化が現れました。
もちろん丁寧さは必要です。でも、「10秒」というタイムリミットができた瞬間にこどもたちの目が変わりました。最初スピードを上げてドリブルを始めたこどもたちは、ボールの操作に戸惑っていました。でもコースを半分越す頃には、自分が蹴るボールの速度に適応して見事にゴールを目指していました。さらにスピードを上げて集中力が増したのか、丁寧さも失われていなかったのです!むしろ足さばきが早くなったので、早く転がるボールに追いついていました。これには私たちが一番驚かされました。
「10秒以内でゴールする」というちょっと難易度が高いと思ってしまいがちな時間制限を設けることで、子どもたちが自ら作ってしまっていたリミットを取り払うことが出来て本当に素晴らし瞬間でしたね。子どもたちの笑顔が何よりもそれを物語っていました。
ボールを前に、真剣そのもの
仲間みんなに「ありがとうございました!」
恒例の試合もみんな積極的に参加してくれました。今回は、初めて保護者の方にも参加していただきました。ゴールキーパーとしてでしたが、お子さんもとてもうれしそうでした。自分の親が参加してくれることはこどもにとっても新鮮なことだと思います。今後もし「参加してみたい!」と思われた方は、ご相談くださいね。
これだけ広い場所にいても、どうしてもボールのある場所にごちゃごちゃと固まってしまいます。前回の練習でも指摘されていたことです。これは2022年、引き続き取り組みたい課題です。チームメイトの認識が以前よりもきちんとできてきているので、相手の名前を呼んであげる、パスをして欲しかったらその意思表示をする。など少しずつ自分から声を出すことができるといいなと思っています。
最後は「さよならあんころ餅」をみんなで歌って、きちんとご挨拶をして終了。2021年最後の練習はご挨拶とクリスマスプレゼントをもらった子どもたちの大きな笑顔と「ありがとうございました!」の声が響き渡ったとても素敵な回となりました。
みなさまありがとうございました!!2022年も元気にサッカーボールを蹴りましょう⚽️
⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️
【第8回日本小児理学療法学会学術大会
参加のご報告】
2021年11月27・28日の二日間で第8回日本小児理学療法学会学術大会が開催されました。この学会の特別企画「子供と家族を支援する地域での取り組み」というコーナーにて,OluOluの活動を動画を使って紹介させていただきました。
皆さまのご協力および動画使用のご快諾のおかげで,素晴らしい動画が完成しました。この場を借りて,皆様に感謝申し上げます。
動画の作成時から,子どもたちのたくさんの笑顔や成長している姿を見ることができ,運営陣も盛り上がっていました。
そんな動画を皆様にもご覧いただければと思います。
少しだけ,今回の小児理学療法学会のことをお話しますと,今回の学会はZoomを使ったオンライン開催でした。学会参加者数はなんと過去最大の1020名もの方が参加していました。皆さまの周りにいる理学療法士の方々も,もしかしたら参加されていたかもしれません。
学会の中でも話されていましたが,近年の研究から子どもたちの運動能力の改善と,「活動」や「参加」といったキーワードが関係していることが示唆されています。
この講演から,OluOluのサッカー教室が子どもたちにとって,身体を目一杯動かすことができる「活動」であり,友達と一緒に楽しく「参加」できる場所になれることを願っています。
今後も,学会や活動報告会などでOluOluの活動を発表できればと考えております。またご協力をお願いすることがあるかもしれませんが,何卒宜しくお願い致します。
動画作成:神奈川リハビリテーション病院 理学療法科 大塚 匠
報告: 東京都立大学大学院 博士後期課程/みくりキッズクリニック 理学療法士 菊地 謙
⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️⚽️
【編集後記】
引き続きコロナ禍だった2021年。色々な制約がありましたが、同時にたくさんの楽しいこともありました。無事に1年間、活動ができましたことを、OluOluに関わってくださったすべての方に感謝いたします!
さて、みなさまの年末年始、いかがだったでしょうか?冬休みの間はコロナも少し落ち着いた状況だったので、今年はおじいちゃんおばあちゃんに会いに行けた!というご家庭も多かったのではないでしょうか。私も千葉の実家に家族で行き、実に5年ぶりに餅つき機を使ってみんなでお餅を作りました。出来立てのお餅は、子どもたちも「おいしい〜!」と言って頬張っていました。
色々な場所に自由に行き来できる日はまだ少し先のようですが、サッカーはいつもOluOluにあります!
2022年も目一杯色々なことをみんなで体験しながら楽しい一年にしていきましょう⚽️