OluOlu通信
017号
2020年11月
あっという間に師走です!
2020年はこれまで経験したことのないような、不思議な1年でした。
そんな中でもOluOluにとっては、メンバーの大きな怪我や事故もなく、また、たくさんの新しい仲間と出会えた一年となりました。
2021年はきっと今年よりも楽しい年になるはずです。2020年締めくくりとなる、12月の練習も、元気に取り組みましょう!
OluOlu通信017号では、2020年11月のレッスンの様子を振り返ります。
11月8日
紅葉はまだまだでしたが、秋らしい過ごしやすい朝でした。
この日は、二人の体験のお友達が来ましたね。新しいメンバーが加わると、すでにいるメンバーの子たちの様子が少し引き締まる感じがしますね。
いつものようにストレッチを入念に行いました。膝の曲げ伸ばし、腕と手首の曲げ伸ばし、お尻とモモのストレッチです。少しずつ寒くなっていくので、筋肉をほぐすために必ずストレッチをしっかりとしましょう。
ストレッチーーーー!!
この日は、いつもの通りシュート練習をしましたが、意識して欲しいことが明確でした。4メートル先のゴールを確実に狙うこと。コーチから足はどの角度で蹴るのが一番良いのかは何度か指導してもらっていますね。これからはそれをもとにどのやり方でするのが一番自分に合っているのかを探ることです。コーチが一人一人をきちんと見て指導してくれますので、安心して自分のやり方を見つけましょう。
次の練習は、ドリブルからのシュート練習。前回の練習でもやりましたね。今回の練習で気づいたのが、みんながよりドリブルの時にボールを足から遠く離しすぎずに移動しようとしているのか、ということ。確かにドリブルは、少し多めに蹴ると早く進めます。でも、それではボールのコントロールが低下する上に、相手にとられてしまう確率が大きく上がってしまいます。一番良いのは”ちょこちょこ”とボールを蹴って、ゴールのそばにまで持っていくこと。「コントロールをする」ことを考えられるようになってきているのがよくわかりました。すごい成長です。ただ、ボールをコントロールし過ぎようとして、ゴールに向かってシュートするときにボールが止まっている時間が長くなってしまっている子が多いですね。それでは敵にとられてしまいます。とても難しいことですが、一連の流れを何度も練習して自信をつけていくのが一番です!
ドリブルからのシュート、とっても大切です。体にいっぱい覚えてもらって!
最後はいつものように試合をしました。新しいお友達もいたので、いつもと雰囲気が違う試合となりましたね。ボールが蹴った方向にいかなかったこと、ゴールが思うように入らなかったこと。素直に「悔しい!!」と感情に出していく場面が何度も見られました。その気持ちが、チームメイトと協力をしてゴールをする、という大きな目標へと近づきます。テクニックも大切ですが、仲間を認識して意識を高めていくこと。お互いに相乗効果で成長していくことを実感して行ってくれると嬉しいな、と思った試合内容でした。
最後になってしまいましたら、この日はボランティアで田口桂子さんがお手伝いに来てくださいました。実は学生の時に品川区でボランティア活動をしていたそうです。最近、引っ越していらしたので、素敵なご縁で来てくださることになりました。OluOluの活動をとても楽しんでくださいましたよ。子供たちの笑顔がとっても眩しかったって! また違う機会に遊びに来てくださるようです。嬉しいですね。こうやって活動がたくさんの人に楽しんでいただけることが何よりだとスタッフ一同感謝しております。皆さんありがとうございます!!!
興奮して大声が出る時も。
練習の後の親指相撲。これも大切。
11月21日
秋晴れでしたね。5人のメンバーが練習に参加しました。
この日の一番最初のメニューは、「しっぽ取り」! 誰が最後まで尻尾を取られずに残ることができるのか!! みんな走りまわって、良い準備運動になりました。
次に、コーンの間をいろいろな走り方で往復しました。横走り、後ろ走り、そして頭の上で両手を叩きながらの移動をしました。前に走るだけでない走り方を体が覚えることによって、ボールを追いかける時により複雑な動きができるようになりますね。色々なウォーミングアップをすることで転倒防止や怪我の防止にもなります。
今回のドリブルからのシュートは、少しいつものやり方と違っていましたね。シュートをする地点に障害物がありました。この障害物を”相手”に見立てて意識をすることで、みんなの動きに変化が見られました。これまでは言われていた距離を越してしまったり、もっと遠くからシュートをしたりと距離感にばらつきがありました。ですが、小さなコーンがいくつか視覚的に認められることで意識が変化しました。指示を聞いて、それを実行すること。そこに視覚的補助が加わることで大きな変化が生まれたことは、今後の練習メニューをこなす上でおおいなヒントになりました。
障害物があるといつもの動きと違います。
ボールからの距離を十分に考えます。どの立ち位置がベストか、
一生懸命考えていました。
横向きで走ります!!!
キックインについての説明。徐々に試合でも意識して使ってみましょうね。
今日はもう一つルールを学びました。「キックイン」です。
試合では横から場外にボールが出るとスローイン。対し、ゴールラインから外にボールが出た場合は、キックインをするそうです。
キックインは蹴って場内に入れる技。 蹴る時は、まず、「3歩下がって」→「蹴る足と逆側(横)に2歩移動」した場所から構えて、「1,2の3」と前進して蹴ります。体全体を使って蹴ってあげると、良い勢いのボールが蹴れますね。
詳しいルールなどは今後また通信で取り上げたいと思っています。
試合はいつもの通り白熱したものとなりましたね。新しいルールを導入したことでまた新たな知識も増えました。小さな気づきが、後々に大きなものへと積み重なっていきます。仲間意識が芽生えてきているのが見えて、それもとても嬉しく思います。
ルワンダの義肢製作所への寄付金を送金します。
先月のOluOlu通信でルワンダの義肢製作所の寄付金を募りました。何人かのメンバーさんが賛同してくださっています。今月中は受け付けていますので、もし寄付してくださる方はスタッフまでお申し付けください!よろしくお願いします⚽️!
なお、詳細はこちらのURLをご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/rwandagisokusaikenonelove
こちらのコメントは、いつも静かにみんなを見守ってくれている(笑)福田コーチからの一言です。次に会ったときに、ぜひ何か質問してみてください。きっとダースベーダーについて熱く語ってくれるに違いありません…。
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初めまして!oluoluでコーチをしている福田です。
僕は大学院で義手の研究をしていまます。何で義手の研究をしているのか?義手かっこいいとじゃん!と思ったからです。何を見てかっこいいと思ったの?いい質問です。僕がかっこいいと思ったのはスターウォーズのアナキンスカイウォーカーの義手です。映画の最後で主人公が付けている義手に心を奪われました。手を動かすときに細かなパーツが動くのを観てワクワクしたことを今でも覚えています。研究室を決める際に自分が興味を持っている分野はこれだ!と思えたのはあのシーンを覚えていたからです。
僕の薄っぺらい理由はともかくルワンダの義肢施設は現地の人の事を思って活動されている素晴らしい施設です。どうか温かいご支援をよろしくお願いします。
【OluOlu本棚】
これから不定期に【OluOlu本棚】と題して、色々な本を紹介していこうと思います。
またみなさまで、是非この本をみんなにも知ってほしい!というのがありましたら、ぜひお知らせください。こちらのコーナーで紹介していただきたいと思います。
第1冊目は、恩田からの紹介です。
著者 マシュー・サイド
訳者 竹中てる美
タイトルに惹かれて手に取った『きみはスゴイぜ! 一生使える「自信」をつくる本』を読んで“自信”について考えました。
この本は、子供向けの啓発本ですが、大人の視点からも、納得したり、感心したり、ドキッとすることがたくさん書かれています。
ところで結局のところ、自信って一体全体何なんだろう、と改めて考えてみました。
子どもと話しているとよく聞く、「私、オモチャたくさん持っているんだよ、すごいでしょ!」は自信ではなく、自慢です。
自信とは、“目標に、何が必要かを考え行動を起こし、成功体験と共に、たくさんの失敗体験を積み、チャレンジし続ける中で感じる自分の力”、とでも言えましょうか。
自信と失敗は、まさに表裏一体。そしてチャレンジすればするほど、新たな課題が見えてくるものです。
この1冊の本を読み終えたら、みなぎる自信を持つ人間に生まれ変わっている、なんて都合の良いことはもちろんありません。でも、今までならば簡単にあきらめていた小さなことに新たに取り組んだり、チャレンジしようとするきっかけになるはずです。
そしてOluOluが、そのような体験を積み、“自信”につながる場になっていけると嬉しいなと、思いました。
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<2020年を振り返って>
2020年が終ろうとしています。本当にいろいろなことを考えさせられた一年だったなと思います。時間が止まってしまったかのように思えた時期もありましたが、子供達のたくましさは常に私たち大人の想像力を遥かに上回ります。
子どもたちの成長ぶりには、毎回驚かされてきました。その子どもたちを引っ張って、暑い中も、寒い中も、ご参加くださった保護者の皆様には本当に感謝の一言です。保護者の皆様の情熱がなければ、子どもたちもここまで成長することは不可能です。
また、毎回練習メニューを考え、子どもたちに適切なアドバイスをしてくださってきたコーチたち。毎日の仕事に加えて、週末を献身的に過ごしてくださる姿にはいつも頭が下がります。コーチ達なしでは、やはり子ども達はここまで楽しくサッカーを思いきりできていないです。
充実した練習内容、シュートの正確さ、仲間への声がけ、ゴールを決めたときの喜び、ボールを蹴れる幸せ、ボールを蹴る距離が伸びたことを実感すること、自分の体の動きを知ること、今までできなかった動きができるようになること、複雑な動きに対応できる体、継続できていることへの自信、指示の理解度の向上、新しい仲間が増えること、新しい知識が増えること、みんなの絆が深まっていくこと、挙げたらきりがありませんが、何よりも、みんなに出会え、楽しく活動を出来ていることに感謝しております。
素敵な年末年始を迎えられますように。そして、またたくさんの笑顔に会える2021年を楽しみにしております。